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看板の情報を読む限り、この国は『迷宮のための国』らしい。 正確には連合

看板の情報を読む限り、この国は『迷宮のための国』らしい。
正確には連合国であり、宗教を同じくする5国がその教えに従い巨大な『迷宮』を囲み、攻略しようとしているというのが全容である。その宗教の伝承によれば、この迷宮の100の試練をクリアすれば『どんな望みでも叶う』とのことだ。
あつらえたようなクリア条件。
帰りたければ、迷宮の100層まで潜れということだろうか。
僕は続きを読んでいく。
僕が今居るのは迷宮の北部に位置する『フーズヤーズ』。偉大なる騎士を祖とする、騎士道を重んじる貴族中心の国だ。
地図は僕がフーズヤーズのどこに居るかを詳細に記していた。
フーズヤーズは番地を百分しており、番号が若いほど高貴な人間が住むという風習があるらしい。
ちなみに、ここは21番地。ここから、22番地へと進んでいけば商店街があり、20番地には公的機関である仲介所などがあるようだった。
僕はそれらの情報を頼りに、まずは20番地に存在する図書館へと向かった。
図書館は街のシンボルのように目立ったところにあった。なので、迷うことはなかった。僕は不安を隠しながら、建物に入る。係員の人が少しこちらを確認したが、止められることはなかった。
木造の広い洋館だ。とても静かで、僕の知っている図書館と変わりないように伺える。
僕は現状を助けてくれそうな書物を数冊手に取り備え付けのテーブルのひとつへと座る。
書物を広げ、本を読むという行為に対して疑問を持つ。
正確には、今まで目を背けていた事実が前面に現れる。
「なんで、読めるんだろうな……」
僕は呟いた。
それに反応して、静かに読書をしていた人たちが顔を上げてこちらを見た。
「あ、すみません」
僕は小さく頭を下げた。すぐにこちらを見た人たちは興味を失ったように、本へと目を向け直す。
そもそも、今の謝罪だって通じているのがおかしいのだ。
今、こちらを見た人たちの中には金髪の白人もいれば、ふさふさの獣耳の人もいる。およそ、日本語を嗜んでいるはずのない人たちが日本語に対応している。
そして、僕が広げている書物もおかしい。よく見れば、英語にも日本語にも属さない奇妙な文字の羅列。なのに僕は、これはこの世界を知るのに丁度良いと思い、手に取ったのだ。
口に出している言葉が、書き換えられているのかもしれない。
日本語が奇妙な言語に、奇妙な言語が日本語に、翻訳されている。
『魔法』と言ってしまえば、それまでかもしれない。けど、これを僕の世界で行うとしたら、まず脳の改造が必要になる。脳を弄って、記憶や人格を足したり引いたりして、それは、それはとても恐ろしい――
――スキル『???』が暴走しました。
いくらかの感情と引き換えに精神を安定させます。
混乱に+1.00の補正が付きます。――
う……、まただ……。
どろどろと沸いてきていた恐怖が掻き消える。
色々助かっているのは確かだが、嫌な予感がするのも確かだ。
発動条件は精神的なものが切っ掛けとなっているように思う。できるだけ思考を制限して、激しい感情に支配されないようにしないといけない。
「ふう……」
深呼吸をして冷静になる。
ただ、これは冷静だなんて良いものではなく、もっと別のものかもしれない。
『表示』に混乱がどんどん足されていっている。しかし、混乱という表現とは逆に、頭の中は澄み渡っていく。スキル『???』自体に混乱無効の効果があるかもしれないが、それでも目に見える「状態:混乱2.99」という『表示』は不安をかきたてる。
とても不安だが、これ以上考えても仕方がない。
この荒波立たない静かな精神に僕は集中する。
そして、用意した書物を読み進める。
この世界を、国を、文化を、迷宮を知っていく。
時間が許す限り、延々と、僕は没頭していった。
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看板の情報を読む限り、この国は『迷宮のための国』らしい。 正確には連合国であり、宗教を同じくする5国がその教えに従い巨大な『迷宮』を囲み、攻略しようとしているというのが全容である。その宗教の伝承によれば、この迷宮の100の試練をクリアすれば『どんな望みでも叶う』とのことだ。 あつらえたようなクリア条件。 帰りたければ、迷宮の100層まで潜れということだろうか。 僕は続きを読んでいく。 僕が今居るのは迷宮の北部に位置する『フーズヤーズ』。偉大なる騎士を祖とする、騎士道を重んじる貴族中心の国だ。 地図は僕がフーズヤーズのどこに居るかを詳細に記していた。 フーズヤーズは番地を百分しており、番号が若いほど高貴な人間が住むという風習があるらしい。ちなみに、ここは21番地。ここから、22番地へと進んでいけば商店街があり、20番地には公的機関である仲介所などがあるようだった。 僕はそれらの情報を頼りに、まずは20番地に存在する図書館へと向かった。 図書館は街のシンボルのように目立ったところにあった。なので、迷うことはなかった。僕は不安を隠しながら、建物に入る。係員の人が少しこちらを確認したが、止められることはなかった。 木造の広い洋館だ。とても静かで、僕の知っている図書館と変わりないように伺える。 僕は現状を助けてくれそうな書物を数冊手に取り備え付けのテーブルのひとつへと座る。 書物を広げ、本を読むという行為に対して疑問を持つ。 正確には、今まで目を背けていた事実が前面に現れる。「なんで、読めるんだろうな……」 僕は呟いた。 それに反応して、静かに読書をしていた人たちが顔を上げてこちらを見た。「あ、すみません」 僕は小さく頭を下げた。すぐにこちらを見た人たちは興味を失ったように、本へと目を向け直す。 そもそも、今の謝罪だって通じているのがおかしいのだ。 今、こちらを見た人たちの中には金髪の白人もいれば、ふさふさの獣耳の人もいる。およそ、日本語を嗜んでいるはずのない人たちが日本語に対応している。 そして、僕が広げている書物もおかしい。よく見れば、英語にも日本語にも属さない奇妙な文字の羅列。なのに僕は、これはこの世界を知るのに丁度良いと思い、手に取ったのだ。 口に出している言葉が、書き換えられているのかもしれない。 日本語が奇妙な言語に、奇妙な言語が日本語に、翻訳されている。 『魔法』と言ってしまえば、それまでかもしれない。けど、これを僕の世界で行うとしたら、まず脳の改造が必要になる。脳を弄って、記憶や人格を足したり引いたりして、それは、それはとても恐ろしい――――スキル『???』が暴走しました。 いくらかの感情と引き換えに精神を安定させます。 混乱に+1.00の補正が付きます。―― う……、まただ……。 どろどろと沸いてきていた恐怖が掻き消える。 色々助かっているのは確かだが、嫌な予感がするのも確かだ。 発動条件は精神的なものが切っ掛けとなっているように思う。できるだけ思考を制限して、激しい感情に支配されないようにしないといけない。「ふう……」 深呼吸をして冷静になる。 ただ、これは冷静だなんて良いものではなく、もっと別のものかもしれない。 『表示』に混乱がどんどん足されていっている。しかし、混乱という表現とは逆に、頭の中は澄み渡っていく。スキル『???』自体に混乱無効の効果があるかもしれないが、それでも目に見える「状態:混乱2.99」という『表示』は不安をかきたてる。 とても不安だが、これ以上考えても仕方がない。 この荒波立たない静かな精神に僕は集中する。 そして、用意した書物を読み進める。 この世界を、国を、文化を、迷宮を知っていく。 時間が許す限り、延々と、僕は没頭していった。
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Selama Anda membaca informasi pada tanda, negara ini tampaknya menjadi "negara untuk Labyrinth".
Sebenarnya Sekutu, 5 negara yang memiliki agama yang sama mengelilingi besar "Labyrinth" sesuai dengan ajaran-ajarannya, itu adalah seluruh gambar adalah bahwa Anda mencoba untuk menangkap. Menurut tradisi agama, hal jika dibersihkan 100 cobaan dari labirin ini adalah bahwa "menjadi kenyataan dengan harapan apapun."
Kondisi yang jelas seperti disesuaikan.
Jika Anda ingin kembali, aku bertanya-tanya bahwa menyelam hingga 100 lapisan Labyrinth.
Aku pergi untuk membaca lebih lanjut.
Tambang hadir sekarang terletak di labirin utara "Fuzuyazu". Dan yang seorang ksatria besar, itu negara hati mulia yang menghargai ksatria.
Peta tercatat apakah saya di mana saja di Fuzuyazu secara rinci.
Fuzuyazu telah seratus menit alamat, nomor tampaknya ada kebiasaan hidup adalah manusia yang mulia muda.
By the way, di sini adalah alamat 21. Dari sini, ada untuk maju dan distrik perbelanjaan jika kita membahas 22, seperti ada semacam lembaga publik kantor broker di 20 alamat.
Aku menuju ke perpustakaan yang ada bergantung pada informasi mereka, pertama di nomor 20.
Perpustakaan itu di tempat di mana ia berdiri sebagai simbol kota. Sehingga tidak tersesat. Saya sementara menyembunyikan kegelisahan, memasuki gedung. Staf orang sedikit dikonfirmasi di sini, tapi tidak pernah dihentikan.
Ini adalah sebuah bangunan bergaya Eropa yang luas dari kayu. Hal ini sangat tenang, ini menunjukkan tidak mengubah know perpustakaan saya.
Aku duduk untuk salah satu built-in tabel diambil dalam beberapa buku tangan buku mungkin membantu status quo.
Menyebar buku ini, saya punya pertanyaan untuk tindakan membaca buku.
Tepatnya, fakta bahwa itu telah berpaling mata mereka sampai sekarang muncul di bagian depan.
"Kenapa, ... Na heran baca"
Saya gumamku.
Sebagai tanggapan, diam-diam yang memiliki membaca di terlihat di sini menghadapi.
"Oh, aku minta maaf,"
aku turun kepala kecil. Orang yang melihat di sini segera sebagai kehilangan minat, mengarahkan mata ke ini.
Untuk mulai dengan, itu lucu yang mengarah Bahkan sekarang permintaan maaf.
Sekarang, Beberapa Kaukasia pirang Beberapa orang yang melihat di sini, beberapa orang dari lebat binatang telinga. Kira-kira, dan tidak seharusnya orang-orang yang berada di Tashinan Jepang kompatibel dengan Jepang.
Dan, buku bahkan lucu yang saya telah menyebar. Jika Anda melihat dengan baik, juga dalam bahasa Inggris itu tidak termasuk bahkan untuk karakter aneh Jepang daftar. Namun saya, ini saya pikir hanya baik untuk mengetahui dunia ini, dia dijemput.
Kata-kata yang dimasukkan ke dalam mulut, mungkin harus ditulis ulang untuk memiliki.
Jepang adalah bahasa yang aneh, bahasa yang aneh dalam bahasa Jepang, telah diterjemahkan.
Dan sekali Anda mengatakan "ajaib", mungkin untuk itu. Tapi, Jika Anda akan melakukan hal ini dalam dunia saya, pertama perlu renovasi otak. Dan mempermainkan otak, dengan menarik atau menambah memori dan kepribadian, itu, itu sangat menakutkan - -
skill "???" adalah pelarian.
Ini akan menstabilkan beberapa emosi dan semangat dalam pertukaran.
Kebingungan ditandai dengan koreksi 1,00. -
Kormoran ..., atau ....
Takut yang telah lembek Untuk mengerdilkan Kakikieru.
Sudah pasti bahwa telah selamat banyak, tapi ini pasti akan memiliki perasaan buruk.
Kondisi memicu Saya pikir sebagai hal-hal spiritual telah menjadi titik awal. Dengan membatasi sebanyak berpikir mungkin, tidak tidak tidak akan didominasi oleh emosi yang kuat.
"Fu ......"
untuk menjadi tenang dengan napas dalam-dalam.
Namun, ini bukan hal yang baik untuk tenang Nante ini, mungkin hal yang lebih berbeda.
Kebingungan telah telah terus ditambahkan bersama-sama untuk "display". Namun, bertentangan dengan kebingungan istilah, pergi jelas dan tenang dalam kepala saya. Keterampilan "???" tapi itu sendiri mungkin ada efek valid kebingungan, masih terlihat "negara: kebingungan 2,99", "Display" yang membangkitkan kecemasan.
Ini sangat cemas, tapi itu tidak dapat membantu untuk dipertimbangkan lagi.
Dalam semangat yang tenang yang tidak berdiri ini laut kasar saya berkonsentrasi.
Dan Anda membaca menyiapkan buku.
Dunia ini, negara, budaya, kita akan tahu labirin.
Selama waktu memungkinkan, tanpa henti, saya mulai melibatkan diri.
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