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[Salinan]Disalin!
ユエも、まだ打開策は思いつかないものの、取り敢えず生き残るために攻撃と防御の両方をこなしていく。 ハジメは、特に何もせず、ただひたすら考えを巡らしていた。ユエ達が稼いでくれる時間で、“瞬光”を発動しながら高速思考で勝利への道を探し続ける。自分自身に、今ある情報の全てを思い出せと命じる。ハジメの脳内を凄まじい勢いで、今までの光景がフラッシュバックしていった。 そして、思い出す。自分達が一度は、巨大クリオネから逃げ切ったことを。それは疑問に変わる。「これだけの力がありながら、なぜ、一度は自分達を見逃した?」と。あの時と、今の戦いと何が違うのか……それは、「火を余り使ってない」 そう、前回は、ティオもユエも盛大に炎系の魔法を使いまくっていた。その時、触手はボロボロと灰になり、再生には使われていなかったはずである。 ハジメは、そこに光明を見出した。確証のない推測だが、おそらく、クリオネモドキの再生は無限ではない。無限に等しく見えるほどその体を構成する半透明ゼリーが大量にあるのだ。 また、おそらく今までの様子を見る限り自前で生成も出来るのだろう。が、一気に消滅させられれば、補充には時間が必要になるのではないか。だから、前回、大量に消滅させられた体を補充するために、追跡より再生を優先し、ハジメ達は逃げることが出来たのではないだろうか。 ならば、同じだ。クリオネモドキを構成する半透明ゼリーを再生、あるいは生成するより早く消滅させればいい。だが、ここは海中。一番有効と考えられる炎系の魔法は使えないと言っていい。ティオのブレスは高熱ではあるが、消滅させきる事は出来ないだろう。手立てがない。消滅させるための武器がない。ならば……「作ればいいだけだっ」 ハジメは、“宝物庫”から次々と鉱石や魚雷を取り出し、何やら凄まじい勢いでものを作り始めた。「……ハジメ? 何か思いついた?」「ああ。海で火を使うにはこれしかない。上手く行けば倒せるはずだ」「ハジメくん、ホントなの!? 」「流石、ハジメさん! 最初から信じてましたぁ!」「……シア、お主、まっさき諦めてキスを強請っていたじゃろうに……いや、それより、それでこそ妾のご主人様じゃ!」「だが、時間がかかる。お前ら、頼んだぞ」 口元を釣り上げて不敵に笑いながら、そう言うハジメに、香織もシアもティオも直ぐに力強く頷き、より一層、集中力を増して巨大クリオネに相対した。 ハジメは、“瞬光”を最大限にして知覚能力を拡大し、更に、“限界突破”も併用して限界を超えた集中力を発揮し武器制作に全力を注ぐ。 一つ、また一つと出来上がっていくが、作成の難易度が極めて高く弾丸のように一気に大量生産とはいかない。だからと言って、散発的に使っては、巨大クリオネは、半透明ゼリーを生成して再生してしまうかもしれない。そうなればジリ貧だ。殺るなら一気に殺らねばならない。“限界突破”の証――紅色の魔力を纏いながら、ハジメの必死の“錬成”が繰り返される。 だが、現実は非情だ。海中という巨大クリオネにとって圧倒的にアドバンテージのある場所では、チート集団のユエ達を以てしても、そう長くは拮抗できない。
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