一方、その香織はというと、ハジメの姿が見えなくなってしまった事に猛烈な

一方、その香織はというと、ハジメの姿が見えなくなってしまった事に猛烈な不安と恐怖を感じていた。ホラーは、本気で苦手なのだ。こればっかりは、体が勝手に竦んでしまうので、克服するのは非常に難しい。ただでさえ、劣等感から卑屈になっている点を指摘されてしまい、何とか、そんなことはないと示そうと思っていたのに、肝心なところで縋り付いてしまう自分がほとほと嫌になる。

こんなことではいけないと震える体を叱咤して、香織は何とか立ち上がる。と、その時、香織の肩に手が置かれた。ハジメは、よく肩をポンポンと叩いて励ますことがあるので、自分を見つけてくれたのかと、一瞬、喜びか湧き上がった。

「ハジメく……」

直ぐに振り向こうとして、しかし、その前に、香織は、肩に置かれた手の温かみが妙に薄いことに気がついた。いや、もっと正確に言うなら、温かいどころか冷たい気さえする。香織の背筋が粟立った。自分の後ろにいるのは、ハジメではない。直感で悟る。

では、一体だれ？

油を差し忘れた機械のようにギギギと音がなりそうな有様で背後を振り返った香織の眼前には……目、鼻、口――顔の穴という穴の全てが深淵のような闇色に染まった女の顔があった。

「あふぅ～」

香織の精神は一瞬で許容量をオーバーし、防衛本能に従ってその意識を手放した。

その頃、ハジメは、わずか二分程で五十体近い戦士の亡霊達を撃滅していた。大体、二～三秒で歴戦の戦士を一体屠っている計算だ。と、その時、一瞬、攻勢が止んだかと思うと、霧の中から大剣を大上段に振りかぶった大男が現れ、霧すら切り裂きながら莫大な威力を秘めた剣撃を繰り出した。

ハジメは、半身になってその一撃をかわす。しかし、最初から二ノ剣が想定されていたのか、地面にぶつかった反動も利用して大剣が跳ね上がった。

ハジメは、その場で跳躍すると、“金剛”をかけつつ大剣に義手を引っ掛けその上に飛び乗る。そして、振り切られた大剣の上に膝立ちするハジメは、スっとドンナーを大男の頭部に向け魔力弾を撃ち放った。

頭部を吹き飛ばされ大男が霧散すると同時に、周囲の霧も晴れ始める。

「香織！ どこだ！」

ハジメは、香織の気配を感知しようと集中する。しかし、そんなことをするまでもなく、香織はあっさり見つかった。

「ここだよ。ハジメくん」
「香織、無事だったか……」

微笑みながら歩み寄ってくる香織に、ハジメは安堵の吐息をもらす。そんなハジメの様子に、香織は更に婉然と微笑むと、そっとハジメに寄り添った。

「すごく、怖かった……」
「そうか……」
「うん。だからね、慰めて欲しいな」

そう言って、香織はハジメの首に腕を回して抱きついた。そして、鼻と鼻が触れ合いそうなほど間近い場所で、その瞳がハジメの口元を見つめる。やがて、ゆっくりと近づいていき……

ゴツッ

と音を立てて、香織のこめかみにドンナーの銃口が突きつけられた。

「な、なにを……」

狼狽した様子を見せる香織に、ハジメの眼が殺意を宿して凶悪に細められる。

Hasil (Bahasa Indonesia) 1:

Di sisi lain, adalah bahwa Kaori dan merasa dikatakan menghilang sampai Hajime cepat dan marah dan ketakutan. Horor adalah benar-benar miskin. Sangat sulit untuk mengatasi, karena 竦nnde tubuh hanya untuk mendapatkan. Saya pikir dan bla bla, sehingga tidak cukup, dari perasaan rendah diri itu menunjukkan cara pada jantan, berusaha akhirnya tergantung pada titik penting menjadi makan benci. Untuk memarahi dan tidak seperti itu seluruh tubuh, berdiri, Kaori entah bagaimana. Dan, pada saat itu, bahu Kaori di tangan. Hajime sering bahu menampar dan memukul-mukul dan mendorong Anda, karena Anda telah menemukan diri Anda bertanya-tanya, untuk saat ini, mawar sukacita atau terus-menerus memancar."Haji メく..." Dan aku segera, tapi yang lalu bahwa, Kaori sadar untuk menjadi tangan hangat anehnya tipis ditempatkan pada bahu. Sebaliknya jika Anda mengatakan tidak, untuk lebih tepatnya, hangat untuk dingin. 粟立tta Kaori bergemetar tulang punggungku. Adalah belakangnya, Hajime bukanlah. Tahu oleh intuisi. Jadi, yang? Kembali di belakang dalam keadaan mesin diminyaki lupa berkabut dan suara seperti Kaori sebelum. Mata, hidung dan mulut--diwarnai dengan gelap warna semua pori-pori wajah jurang seperti wajah wanita.「あふぅ～」 香織の精神は一瞬で許容量をオーバーし、防衛本能に従ってその意識を手放した。 その頃、ハジメは、わずか二分程で五十体近い戦士の亡霊達を撃滅していた。大体、二～三秒で歴戦の戦士を一体屠っている計算だ。と、その時、一瞬、攻勢が止んだかと思うと、霧の中から大剣を大上段に振りかぶった大男が現れ、霧すら切り裂きながら莫大な威力を秘めた剣撃を繰り出した。 ハジメは、半身になってその一撃をかわす。しかし、最初から二ノ剣が想定されていたのか、地面にぶつかった反動も利用して大剣が跳ね上がった。 ハジメは、その場で跳躍すると、“金剛”をかけつつ大剣に義手を引っ掛けその上に飛び乗る。そして、振り切られた大剣の上に膝立ちするハジメは、スっとドンナーを大男の頭部に向け魔力弾を撃ち放った。 頭部を吹き飛ばされ大男が霧散すると同時に、周囲の霧も晴れ始める。「香織！ どこだ！」 ハジメは、香織の気配を感知しようと集中する。しかし、そんなことをするまでもなく、香織はあっさり見つかった。「ここだよ。ハジメくん」「香織、無事だったか……」 微笑みながら歩み寄ってくる香織に、ハジメは安堵の吐息をもらす。そんなハジメの様子に、香織は更に婉然と微笑むと、そっとハジメに寄り添った。「すごく、怖かった……」「そうか……」「うん。だからね、慰めて欲しいな」 そう言って、香織はハジメの首に腕を回して抱きついた。そして、鼻と鼻が触れ合いそうなほど間近い場所で、その瞳がハジメの口元を見つめる。やがて、ゆっくりと近づいていき……ゴツッ と音を立てて、香織のこめかみにドンナーの銃口が突きつけられた。「な、なにを……」 狼狽した様子を見せる香織に、ハジメの眼が殺意を宿して凶悪に細められる。