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Bahasa Indonesia) 1:
[Salinan]Disalin!
リンはアメリカの大学で人類学の博士課程に入っているが、日本語の勉強に日本へ来ている。アメリカの大学で何年も日本語を勉強してから来たので、普通のことなら困らない。人類学が専攻なので、日本人の考え方や行動様式にはとても興味がある。日本へ来てすぐ気がついたのは、日本人がよくお礼を言うことだ。けれども、お礼の言い方がアメリカ人とちょっと違うようだ。何か日本人に上げると、「結構な物をありがとうございました」と、ていねいにお礼を言うけれども、その物については、あまり詳しいことを言わない。アメリ力人なら、「この赤いスカーフは、私のベージュのコートによく似合うはずで嬉しい」などと、具体的なお礼を言うだろうと思う。どうも日本語には、こういう時にはこういうふうに言うという決まり文句がたくさんあり、それをよく覚えて、必要な時に使えばいいらしい。先日日本人の友達のお父さんが亡くなったので、リンはお葬式に行ってみた。人類学者のたまごとして、日本の葬式も見ておきたかったのである。葬式はキリスト教式だったので、割合アメリカの葬式に似ており、牧師さんの話がすごく長いこと以外には、あまりびっくりするようなことはなかった。おもしろかったのは、葬式の後だった。葬式に来ていた人たちが、ひとりひとり遺族のところへ行って、あいさつをする。そのあいさつの言葉が聞きたいリは、そっと友達のお母さんの後ろに立って、それを聞くことにした。すると、大体の人が「このたびはどうも」と言っていることが分かった。時々、「このたびはご愁傷様です」とはっきり言う人もいるし、「このたびは」だけで終わってしまう人もいるが、ほとんどの人の言葉が「このたびはどうも」なのである。アメリカなら、ひとりひとりが、みんな違うことを言って遺族を慰めようとするのではないだろうか。なるべくほかの人と同じように行動したいと思う日本人の考え方が、こういう決まり文句にも表われているのかもしれない、とリンは考えないわけにいかなかった。
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