ふきすさぶ吹雪(ふぶき)は、のぼってきた足あとを、かき消(け)してしま

ふきすさぶ吹雪(ふぶき)は、のぼってきた足あとを、かき消(け)してしまいます。

二人はやっと、きこり小屋(ごや)を見つけました。
「今夜はここでとまるより、しかたあるめえ」
「うんだなあ」
チロチロともえる、いろりの火にあたりながら、二人は昼間のつかれからか、いつのまにか、ねむりこんでしまったのです。
風のいきおいで、戸がガタンと開(ひら)き、雪がまいこんできました。
そして、いろりの火が、フッと消(き)えました。
「う～、寒(さむ)い」
あまりの寒(さむ)さに、目をさましたおの吉(きち)は、そのとき、人かげを見たのです。
「だれじゃ、そこにおるのは？」
そこにすがたをあらわしたのは、若(わか)く美(うつく)しい女の人でした。
雪女(ゆきおんな)です！
雪女は、ねむっている茂作(しげさく)のそばに立つと、口から白い息(いき)をはきました。
茂作(しげさく)の顔に、白い息(いき)がかかると、茂作(しげさく)の体はだんだんと白くかわっていきます。
そして、ねむったまま、しずかに息(いき)をひきとっていきました。
雪女は、こんどは、おの吉(きち)のほうへちかづいてきます。
「た、助(たす)けてくれ！」
ひっしでにげようとする、おの吉(きち)に、なぜか、雪女はやさしくいいました。
「そなたは、まだわかわかしく、命(いのち)が、かがやいています。助(たす)けてあげましょう。でも、今夜のことを、もしもだれかに話したら、そのときは、そなたの美(うつく)しい命(いのち)は、おわってしまいましょう」
そういうと、雪女は、ふりしきる雪の中にすいこまれるように、消(き)えてしまいました。
おの吉(きち)は、そのまま気をうしなってしまいました。
やがて朝になり、目がさめたおの吉(きち)は、父の茂作(しげさく)がこごえ死(し)んでいるのを、見つけたのです。
それから、一年がたちました。
ある大雨の日、おの吉(きち)の家の前に、一人の女の人が立っていました。
「雨で、こまっておいでじゃろう」
気だてのいいおの吉(きち)は、女の人を家に入れてやりました。
女の人は、お雪という名でした。
おの吉(きち)と、お雪は、夫婦(ふうふ)になり、何年もしあわせな月日が流(なが)れていきました。
かわいい子どもにもめぐまれた二人は、それはそれは、しあわせでした。
けれど、ちょっと心配(しんぱい)なのは、暑(あつ)い日ざしをうけると、お雪はフラフラと、たおれてしまうことです。
でも、やさしいおの吉(きち)は、そんなお雪をしっかり助(たす)けて、なかよくくらしていました。
そんなある日、はり仕事(しごと)をしているお雪の横顔(よこがお)を見て、おの吉(きち)は、ふっと、遠い日のことを思い出したのです。
「のう、お雪。わしは以前(いぜん)に、おまえのように美(うつく)しいおなごを見たことがある。おまえとそっくりじゃった。山でふぶきにあっての。そのときじゃ、あれは、たしか雪女」
と、ここまでいったときでした。
「あなた、とうとう話してしまったのね。あれほどやくそくしたのに」
お雪が、悲(かな)しそうにいいました。
「どうしたんだ、お雪！」
お雪の着物(きもの)は、いつのまにか、白くかわっています。
あの夜のことを話されたからには、お雪はもう、人間でいることができないのです。
「あなたのことは、いつまでもわすれない。とてもしあわせでした。子どもをたのみます。さようなら」
そのとき、戸がバタンと開(ひら)いて、つめたい風がふきこんできました。
そして、お雪のすがたは消(き)えたのです。

おしまい

Hasil (Bahasa Indonesia) 1:

ふきすさぶ Blizzard akan memudar jejak kaki telah meningkat. Dua akhirnya menemukan toko kecil logger (Yuko). "Duduklah di sini malam ini daripada karena baik."Ya!" Api tungku-tungku dapur dan tyrocillo luka bakar, dan sementara dua laki-laki dari pekerjaan siang hari atau punya nemurikonnde sebelum ada menyadari, itu. Seperti tidak ada satu di Gatun dan membuka pintu, salju itu maikonn. Dan api perapian pergi puf. "Menjadi-a dingin. Itu yang terbangun begitu banyak 寒sa, Satsuma Yoshida melihat bahwa ketika dioperasikan. "Bukan yang ada? 」 Gemuk di sana adalah seorang wanita muda, indah. Yuki-Onna (yukionnna)! Berdiri tertidur, dibuat (shigesaku) oleh Yuki-Onna, dan menarik napas dari mulut. Mao membuat wajah (shigesau), mengambil napas dan secara bertahap memutihkan suasana hati bahwa Shigeru menciptakan (shigesau). Dan, tanpa kebangkitan yang tenang akhirnya memberi napas pergi. Yuki-Onna adalah datang untuk kapak Gil.Lihat bantuan saya! 」 ひっしでにげようとする、おの吉(きち)に、なぜか、雪女はやさしくいいました。 「そなたは、まだわかわかしく、命(いのち)が、かがやいています。助(たす)けてあげましょう。でも、今夜のことを、もしもだれかに話したら、そのときは、そなたの美(うつく)しい命(いのち)は、おわってしまいましょう」 そういうと、雪女は、ふりしきる雪の中にすいこまれるように、消(き)えてしまいました。 おの吉(きち)は、そのまま気をうしなってしまいました。 やがて朝になり、目がさめたおの吉(きち)は、父の茂作(しげさく)がこごえ死(し)んでいるのを、見つけたのです。 それから、一年がたちました。 ある大雨の日、おの吉(きち)の家の前に、一人の女の人が立っていました。 「雨で、こまっておいでじゃろう」 気だてのいいおの吉(きち)は、女の人を家に入れてやりました。 女の人は、お雪という名でした。 おの吉(きち)と、お雪は、夫婦(ふうふ)になり、何年もしあわせな月日が流(なが)れていきました。 かわいい子どもにもめぐまれた二人は、それはそれは、しあわせでした。 けれど、ちょっと心配(しんぱい)なのは、暑(あつ)い日ざしをうけると、お雪はフラフラと、たおれてしまうことです。 でも、やさしいおの吉(きち)は、そんなお雪をしっかり助(たす)けて、なかよくくらしていました。 そんなある日、はり仕事(しごと)をしているお雪の横顔(よこがお)を見て、おの吉(きち)は、ふっと、遠い日のことを思い出したのです。 「のう、お雪。わしは以前(いぜん)に、おまえのように美(うつく)しいおなごを見たことがある。おまえとそっくりじゃった。山でふぶきにあっての。そのときじゃ、あれは、たしか雪女」と、ここまでいったときでした。 「あなた、とうとう話してしまったのね。あれほどやくそくしたのに」 お雪が、悲(かな)しそうにいいました。 「どうしたんだ、お雪！」 お雪の着物(きもの)は、いつのまにか、白くかわっています。 あの夜のことを話されたからには、お雪はもう、人間でいることができないのです。 「あなたのことは、いつまでもわすれない。とてもしあわせでした。子どもをたのみます。さようなら」 そのとき、戸がバタンと開(ひら)いて、つめたい風がふきこんできました。 そして、お雪のすがたは消(き)えたのです。おしまい